-Across the Scarlet-

繋がる想いはScarlet

月のお姫様と冴えない自分の物語

 ふと自分が月乃さん*1を知ったのはいつであろうかとツイートを見る。2021年2月14日。マオ*2の歌ってみた動画であることに気付いた。そこから自分は好きになっていた。

 2021年10月9日。ワンマンコンサート発表。CF*3〆切は12月。最初は参加するか迷っていた。長々と迷い続けていつの間にか12月のCFの〆切が近付いていた。推しのために自分が出来ることをしたい。そう考えた自分はCFのパートナーとなった。

 12月から見た時点での3月は果てしないもの、もしかしたら永久に来ないのかもしれない。そう考えていた。刻一刻と3月が迫る。そして3月初旬、転機が訪れる。CF返礼品が届いた。そうか、もうDOLなんだ。そう考えてからはあっという間だった。

 3月19日。車を走らせる。市原から山武、印西、常総、境、羽生、狭山を経て川越へ。その間もずっと月乃さんの曲を聴きながら。川越に近づくにつれ、明日がコンサート本番であることを感じるようになった。

「必ず伝説にする」

 この伝説を見届ける観測者となることに対しての実感はまだ薄かった。いま思えばよく分からない感情になっていたんだと思う。

 3月20日。DOL当日。プレゼントを買い、会場へと向かう。途中、渋滞に巻き込まれながらも会場に着く。そこに待っていたのは文化会館ではなく、月と星が織り成す理想郷であった。花で作られた教会*4、華やぐ雰囲気が現地に行ったことのない自分にとっては理想郷に見えた。

 入場し、開演を待つ。今から自分は伝説を見届ける観測者となる。そう考えた時にいても立ってもいられなかった。

 開演を知らせるアナウンスがあり、コンサートが始まる。初手からLV*5などでは味わえない雰囲気を感じ取った。これは伝説となる。そう確信した。

 そして数曲目(感情ぐちゃぐちゃで覚えていない)、突然口上が始まった。口上を聴くにつれて、確信した。この曲は"ラブリー少女"であると。確信した瞬間、ポップなイントロが流れる。そして始まる「感情暴走ラッタッタラッタッ」。その瞬間、自分の中で限界に達した。それと同時に自分を抑えていた何かが壊れる音がした。それからは涙が止まらなくなった。

 第1部が終わり、休憩を挟んで第2部となる。ここではゲストの藍月なくるさん*6が登場し、デュエットで"ライオン*7"であったり様々な曲を披露してもらった。

 そして、ラストの曲の前に月乃さんからの手紙が読まれた。その手紙が読まれてからはもう泣きっぱなしであった。こんなに泣いたのはいつぶりだろうか。

 手紙を読み終わり、口上が始まる。そうか、これがラストか。"DIVA of the LUNA"。今回のコンサートのタイトルでもある。ラストのDIVA of the LUNAで感情が大きく揺さぶられた。これは伝説。そう確信した。

 一通りライブが終わり、チェキ会。初めてのチェキ会への参加。何も勝手が分からない。とりあえず自分より前に並んでた人を参考にしてどうするか決めよう。そう考えた。猫みたいなポーズ(伝われ)。これだ。刻一刻と順番が迫る。それに比例するかのように緊張と感情が大きくなる。

 チェキを撮る前に軽く自己紹介をした。まさか現地初参加の場末のオタクである自分が覚えられているとは思っていなかった。

 自分自身、DOLの前にカウントダウンでイラストを上げていたのだがそれに関しての感謝の言葉も頂いた。嬉しかった。これからも頑張ろう。そう決めた。


―そうか、月のお姫様(DIVA of the LUNA)はここにいたんだ。


2022/3/19(2022/3/20修正)

八千代


後記

つきのんあーと上げる度に反応してくれた月乃さんや月乃さんのファンの方々には本当に感謝しかありません。去年知って去年から追いかけている新参者ですがこれからもよろしくお願いします。


*1:宮城県出身の歌い手。うどんが好き

*2:かいりきベアさんの楽曲

*3:クラウドファンディング

*4:フラスタ。参加させて頂きました

*5:ライブビューイング

*6:歌い手、声優。すだち蕎麦が好き

*7:May'nさん・中島愛さんの曲